新しいマラリア検査、イルミジーン・マラリア(illumigene® Malaria)がマラリア診断のゴールド・スタンダードを打ち立てる

シンシナティ発, Jan. 27, 2016 (GLOBE NEWSWIRE) — メリディアン・バイオサイエンス(Meridian Bioscience, Inc.、NASDAQ:VIVO)は本日、米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)およびセネガル共和国ダカール市のシェイク・アンタ・ジョップ大学(Cheikh Anta Diop University)からの技術協力によりメリディアンが開発した極めて高感度の診断テスト、イルミジーン・マラリア(illumigene® Malaria)が、CEマーキングの付与を受けたことを発表した。このテストのマラリア原虫検出能力は従来のテストの最大8万倍もの高感度であり、マラリア診断に革命をもたらして新しい判断基準を打ち立てると期待されている。イルミジーンでは画期的な分子LAMPテクノロジーを駆使して1時間未満で結果を出すことができ、使用も容易で高度な技術知識・能力は不要である。より迅速かつ正確な診断により、より迅速に治療を開始でき予後も改善されるため、マラリア患者にとって大きな進歩である。イルミジーン・マラリアは、欧州、中東、アフリカ地域でメリディアン・バイオサイエンス・ヨーロッパにより販売され、その他の国際市場では同社のグローバル流通ネットワークが取り扱う。

予防策・管理策の改善により2000年以来マラリアによる死亡は60%削減されたが、マラリアは現在でも世界中で子供の死因上位3位に入り、毎日、1分あたりにつき1人の死亡につながっている。マラリアはサハラ以南アフリカ地域と南アジアに限られる疾患ではなくなっている。マラリア蔓延国からの移民が増えているため、欧州および中東でもマラリア罹患率が高まっている。最近の調査によると、海外から持ち込まれたマラリア症例の率は過去数年間で14%から86%に増えている。報告を累計すると、欧州の主要センターで登録されたマラリア症例の43%近くが自国民以外で発症している。マラリア罹患率は、その家族や友人を訪問するために出身国に旅行した定住移民において大幅に高くなっている。数件の報告によると、これらの症例は最大70%を占め、この増加は、非蔓延国と蔓延国の両方でより優れた診断ツールが必要とされていることを裏付けている。

セネガル共和国、ダカールのシェイク・アンタ・ジョップ大学、寄生虫・菌類学部のダオウダ・ニディアイ教授(Professor Daouda NDIAYE)は「イルミジーン・マラリアは、現在の慣行を変化させる可能性を持っています。マラリアと戦うためには、より迅速かつ正確な診断が不可欠です。より早期に診断できれば正しい治療を処方でき、マラリア患者の臨床結果を改善し、適切な人だけに対してマラリアの治療を行えるようになります。人口中には極微小の原虫血症のキャリアが存在するため、マラリアがまだ撲滅されていない地域で原虫保有を追跡するためには、地域社会現地で使用可能な高感度で信頼性の高いスクリーニング・ツールが必要です。イルミジーン・マラリアはそのような能力を示しています」と述べている。

メリディアン・バイオサイエンスは、イルミジーン・マラリアの開発においてCDCとシェイク・アンタ・ジョップ大学の主要専門家と積極的に協力し、治験設計についてもこれらの組織と協働した。イルミジーン・マラリアの性能はセネガルの200人を超える患者のデータによって検証された。同テストは100%の感度を実証したが、さらに重要なのは、従来のマラリア検査方法で検出されなかった感染者も検出できたことである。

メリディアン・グローバル・ダイアグノスティクス(Meridian Global Diagnostics)のエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントおよび社長であるマイク・ショーネシー(Mike Shaughnessy)氏は「患者さんのケアはメリディアンの仕事の中心であり、診断に携わる皆様のニーズを考慮して弊社の製品開発を行っております。マラリアは現在でも蔓延国と非蔓延国の両方において世界で最も危険な疾患の一つです。イルミジーン・マラリアは、結果を迅速に提供でき、かつ高感度で手順も簡素な検査で、従来この疾患分野では見られなかった特長を備えています。マラリアは、世界中1,500近くの機関でご利用いただいている弊社のイルミジーン・プラットフォームで利用可能になった10種目のアッセイです。弊社を代表するイルミジーン分子テクノロジーをマラリアとの戦いに活用できることに誇りを感じています」と述べている。

編集註記:

ダオウダ・ニディアイ教授(Professor Daouda Ndiaye, PharmD, MsC, PhD)について

  • ダオウダ・ニディアイ教授は寄生虫・菌類学の教授であり、シェイク・アンタ・ジョップ大学に基盤を持つセネガル・アフリカ・ゲノミクス・感染症センター・オブ・エクセレンス(Senegal African Centre for Excellence on Genomic and Infectious Diseases)のディレクターである。
  • ニディアイ教授はハーバード大学で博士号を取得し、現在ハーバード免疫・感染病学科THチャン公衆衛生科(Harvard TH Chan School of Public Health, Department of Immunology and Infectious Diseases)の客員研究員である。
  • ニディアイ教授はインタビューの要請にも応じられる。

イルミジーン・マラリア(illumigene® Malaria)とLAMPテクノロジーについて

  • イルミジーン・マラリアは、メリディアン・バイオサイエンスが開発したマラリア診断テストである。ループ媒介等温増幅(Loop-Mediated Isothermal Amplification、LAMP)テクノロジーを駆使してDNAを増幅し、マラリア原虫の存在を検出する分子検査である。
  • LAMPテクノロジーは等温であるため、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)テクノロジーを使用する現存のマラリア検査とは異なり、試薬や試料を加温せずに室温で使用できる。イルミジーン・マラリアは冷蔵保管が不要である。
  • イルミジーン・テクノロジーは単純かつ精度が高く、使用も容易なため、専門技能・知識がなくてもテストを使用できる。結果は1時間未満で得られる。
  • LAMPを使用しているイルミジーン・テストは、既に、クロストリジウム・ディフィシル、百日咳、単純ヘルペス・ウィルスを含めた感染症の診断に使用されており、高い精度が実証されている。
  • イルミジーン・テストは、他の疾患で5年以上にわたり承認取得・使用されている。

メリディアン・バイオサイエンス(About Meridian Bioscience, Inc)について

メリディアンは、多様な革新的診断テスト・キット、精製された試薬、関連製品の開発、製造、マーケティング、販売に携わる完全統合型ライフサイエンス企業であり、バイオ医薬品のイネーブリング技術を提供している。多様な方法を駆使するこれらの製品および診断テストは、消化器系、ウィルス性、呼吸器系感染症などのよくある疾患の早期診断と治療において、高精度、単純性、スピードを実現している。メリディアンの診断用製品は体外使用製品であり、専門的装置はほとんど必要としないか、まったく不要である。同社の製品は患者の心身の健康を強化し、同時に医療の合計結果コストを削減するよう設計されている。メリディアンは消化器系・呼吸器系上部の感染症、血清試験、寄生虫学、真菌性疾患の診断分野で強力な市場地位を持つ。さらに、メリディアンは新薬およびワクチンの研究に携わるバイオ製薬会社が使用する希少試薬、特殊生物物質、関連技術のサプライヤーでもある。同社は世界中70ヶ国以上の病院、基準検査機関、リサーチセンター、診断用製品メーカー、バイオテクノロジー会社にその製品、テクノロジーを販売している。同社の株式はナスダックのグローバル・セレクト・マーケットでシンボル「VIVO」で取引されている。メリディアンのウェブサイトは以下のとおりである。www.meridianbioscience.com

イルミジーン・マラリアについてのインタビュー要請、画像(ニディアイ教授のセネガルのクリニックの写真が入手可能)を含めた製品情報のニュース・カバレッジについては以下まで連絡のこと。

問い合わせ先:513.271.3700
ジョン・A・クレウトラー(John A. Kraeutler)、最高業務責任者(Chief Executive Officer)

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