デンバ, Sept. 09, 2017 (GLOBE NEWSWIRE) — 国際肺癌学会 (International Association for the Study of Lung Cancer、IASLC) は本日、横浜で2017年10月15～18日に開催される第18回世界肺癌学会議 (World Conference on Lung Cancer、WCLC) のために選択されたアブストラクトを発表した。同会議では世界一流の研究者、医師、看護師、アドボケート (支援者) が研究のプレゼンテーションを行い、外科、放射線科、標的治療、免疫療法、患者アドボカシーなどの様々なカテゴリーで、肺癌の予防、治療、科学に関する最新の進歩について報告する。
コロラド大学癌センター (University of Colorado Cancer Center) および医学部の医学･病理学教授兼IASLCのCEOである医学博士フレッド･R･ハーシュ博士 (Fred R. Hirsch, MD, PhD) は次のように述べている。「本年度の世界会議でプレゼンテーションが行われる予定の画期的な研究は、当学会の肺癌に対する世界的な教育と研究への取り組みをより強化するものです。当学会の会議は、肺癌およびその他の胸部悪性腫瘍に特化し、全専門領域における各分野の第一人者による研究を紹介するという特徴があります。世界中で肺癌を克服するためには、この協力的精神が不可欠です。」
2017年度WCLCのアブストラクトには、次のようなものが含まれている。
- 非小細胞肺癌 (NSCLC) のアウトカムに影響する社会経済的要因: 大集団の分析 (Socioeconomic Factors Affecting Outcomes in Non-Small Cell Lung Cancer (NSCLC)) － ヤンヤン･ルー (Yanyan Lou)、米国
- RESPECT-MESO: 悪性胸膜中皮腫に対する専門医による早期緩和治療を評価するための無作為化国際対照試験 (RESPECT-MESO: An International Randomised Controlled Trial to Assess Early Specialist Palliative Care in Malignant Pleural Mesothelioma) － フレイザー･ブリムス (Fraser Brims)、オーストラリア
- 組織化されたCT肺癌 (LC) スクリーニングの範囲における、禁煙のコストと費用対効果 (Costs and Cost-Effectiveness of Smoking Cessation Within an Organized CT Lung Cancer (LC) Screening) － ウィリアム･エバンス (William Evans)、カナダ
- SCAT第III相試験: NSCLC N+の切除を受けた患者におけるBRCA1レベルに基づくアジュバントCT。スペインにおける肺癌群試験の最終生存結果 (SCAT Ph III Trial: Adjuvant CT Based on BRCA1 Levels in NSCLC N+ Resected Patients. Final Survival Results a Spanish Lung Cancer Group Trial) － バルトメウ･マスッティ (Bartomeu Massuti)、スペイン
- IASLC肺癌ステージングプロジェクト: 非小細胞肺癌の切除マージンステータスの分析およびRステータスディスクリプターの提案 (The IASLC Lung Cancer Staging Project: Analysis of Resection Margin Status and Proposals for R Status Descriptors for Non-Small Cell Lung Cancer) － ジョン･エドワーズ (John Edwards)、英国
- DLL3発現と、高悪性度肺神経内分泌腫瘍の臨床病理学的特徴と予後の相関性 (The Correlation of DLL3 Expression with High-Grade Pulmonary Neuroendocrine Carcinoma Clinicopathologic Features and Prognoses) － リーシュー･ヤン (Li-Xu Yan)、中国
- 切除不可能な局所進行性NSCLCの化学放射線治療後のデュルバルマブの患者報告式アウトカム: PACIFICのデータ、免疫治療実施･非実施で放射線療法を行った場合の生活の質についてのデータ (Patient-Reported Outcomes with Durvalumab after Chemoradiation in Locally Advanced, Unresectable NSCLC: Data from PACIFIC; Quality of life data on radiation treatment with or without immunotherapy) － リナ･フイ (Rina Hui)、オーストラリア
- 進行ステージの肺癌患者における運動による機能性改善 (Exercise Improves Functional Capacity in Patients with Advance Stage Lung Cancer) － モーテン･クイスト (Morten Quist)、デンマーク
- 癌コミュニティ認識･アクセス･研究･教育 (C-CARE) を通じた様々な人口集団における肺癌死亡率減少 (Reducing Lung Cancer Mortality in Disparate Populations through Cancer-Community Awareness Access Research and Education (C-CARE)) － ロボリア･ウィリアムズ (Lovoria Williams)、米国
上記のアブストラクトは、報道陣向けプログラムに記載される。詳細なアブストラクトのリストについては、こちらから2017年度WCLCのホームページで参照できる。
WCLCについて
世界肺癌学会議 (WCLC) は肺癌およびその他の胸部悪性腫瘍に特化する世界最大の学術会議であり、100ヶ国以上から6,000人以上の研究者、医師、専門家が集まる。同会議の目標は最新の科学的功績を紹介し、肺癌に対する認識度、協力体制、理解を強化し、参加者が世界中で最新の展開を導入するよう支援することである。「肺癌に打ち勝つための相乗効果 (Synergy to Conquer Lung Cancer) 」というテーマの同会議では、多様な領域を扱い、複数の研究や臨床試験の結果も発表される。詳しくは、http://wclc2017.iaslc.org/を参照のこと。
IASLCについて
国際肺癌学会 (IASLC) は、肺癌およびその他の胸部悪性腫瘍の研究に特化する唯一のグローバル組織である。1974年に創立された同学会の会員層には様々な領域を専門にする100ヶ国以上に及ぶ6,500人以上の肺癌専門家が含まれ、グローバルネットワークを構築して協力しあって世界中で肺癌と胸部癌に取り組んでいる。また、同学会ではすべての胸部悪性腫瘍の予防、検出、診断、治療に関連するトピックを扱う主要教育情報誌、「Journal of Thoracic Oncology」も発行している。詳しくは、www.iaslc.orgを参照のこと。
問い合わせ先
ヒラリー･ワッサーマン (Hillary Wasserman)
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